2014.8.13
全日本ラリー選手権 第五戦
モントレー2014 in 群馬 イベントレポート
8月29日(金)~31日(日)に開催された全日本ラリー選手権 第6戦
第50回大阪電通大チャリティラリー丹後半島ラリー2014
PLUM RACING TEAM 3戦目となる、京都府京丹後市で開催されたレースをレポート致します。
去る25~27日に開催された全日本ラリー選手権 第五戦
モントレー2014 in 群馬
ターマック95%グラベル5%
猛暑の7月、強烈な日差しと高原のさわやかな風に包まれた、群馬県嬬恋村千俣バラギ高原で開催されたレースをレポート致します。
早朝の出発からチームへの合流
取材チームが長野県諏訪市を出発したのは26日朝の4時30分。
7時に現地の群馬県嬬恋村に到着を目指してスタートしました。
朝早い出発となったためSAやPAではまだ食事をとることが出来ず、お腹をすかせながら群馬県へ約150Kmの移動です。
現地に到着するとさすが高原、見晴らしがよく穏やかな風が吹いていて気持ちのよい会場だなぁと思いました。
到着するとまずはイベントパークに物販用のテントの設営をスタート。
4人のスタッフで諏訪姫グッズとスポンサー様からお預かりしていた地元長野県の商品やパンフレットを並べ、
県外の方々へ長野県諏訪市をアピールする準備を整えました。
物販の準備が整ったら次はチームのサービスへと向かいました。
道中にはTVでも紹介された有名な上田の焼き鳥屋さんや、焼きそば、
暑い会場に嬉しいかき氷屋さんなど、多くの来場者が集まるモントレーらしくにぎやかな会場になっていました。
さらに嬬恋村の協力で村で採れた新鮮なキャベツ2000個の無料配布など朝から楽しい雰囲気に包まれてワクワクしてきました。
さて、寄り道はこのくらいにしてサービスへ到着です。
早速PLUM RACINGの小泉監督、助監督の日比野さんにご挨拶。
今回もサービスをフォローしてくださるオートバックスラリーチームの方々にもご挨拶をさせて頂きました。
監督と助監督には天気はどうでしょう?と話をしたところ一日晴れていれば良いけど、
高原だし夕立も多いこの季節だからねと心配していました。
ターマックラリーではアスファルトの摩擦抵抗がグラベルの路地より大きいためタイヤの選択がより結果に影響する可能性が高く、
雨が降ったらどうするか、最初から降るなら今交換、途中から降るならここで交換、
怪しいけど時間内はまだ降らないなら交換しないなど、多くの駆け引きがあります。
小泉監督の目に今回の天気は、我々スタッフ以上に 大きな事柄として映っていたと思います。
そんな中、日陰にいれば風が吹いて気持ちいいねとフレンドリーに話してくださっているのを感じて
我々スタッフも良いレースになれば良いなと改めて思いました。
そして、今回はスタッフとして来ていた九州でのドライバー山岸さんの姿も。
ドライバーやスタッフと仲良しの山岸さんにはカメラマンを担当して頂ける事に!
早速今回のドライバー戸塚選手にインタビューを敢行していました。
さらに諏訪姫ハチロクとコ・ドライバーのはるちゃんこと渡邉選手にもご挨拶。
イベント会場でも目にする諏訪姫ハチロクですが、やはりこういうレースの会場はよく似合うなと思いながら
協力して下さっているスポンサー様の誇らしいステッカーのためにもいい結果を!と願いを込めて見つめていました。
さて、あっという間に8時30分。
セレモニアルスタートの時間です。
我々もファンの方々と共に最初の声援を送るべくスタート会場に向かいます。
セレモニアルスタートから午後へ
諏訪姫ハチロクがゲートに登場したのは9時11分。
多くの観客の方々に暖かい声援を頂きながらゆっくりとスタートゲートをくぐりレースへと向かっていきました。
スタッフは二手に分かれてSSの撮影とイベントステージへの出演の準備に移動します。
イベントステージでは諏訪姫とスタッフがPLUM RACING TEAMと長野県諏訪市についてご説明。
その後、物販スペースではボイコムの説明にも多くの方が集まり実際に手に触れて、冷却効果を感じて頂きました。
さて、同時刻、コースを走る諏訪姫ハチロクはSS3でなんと2位を獲得!
九州では大きなタイム差を作っていましたが、アップデートを経て、
ドライバー、コ・ドライバーの努力はもちろんの事マシンの戦闘能力があがっている事を実感しました。
その後、競技を行っていた諏訪姫ハチロクはSS5までの行程を終え12時30分頃にサービスへと帰ってきました。
ギャラリーステージの後半でスピンしてしまった事が響き、このSS5では2位とタイム差は8秒と大きく差を広げてしまいました。
(ダイジェスト映像の最後、戸塚選手の「やっちまったー」とはこのときの事で・・・)
サービスに戻ってくると再度マシンの調整
この時点ではマシンに大きなトラブルはなく、概ね好調な様子。
監督はタイヤの空気圧の調整などベストの結果を出すべく調整を続けていました。
午後の会場 13時過ぎ、整備を終えると再び競技再開です。
諏訪姫ハチロクを見送ると後半戦の結果を追いかけていきます。
ここからは少し時間が空くので、物販会場に向かいます。
物販会場では諏訪姫のミニフィギュアやグッズの販売、
スポンサー様から託された長野県諏訪市のお土産の販売やパンフレットの配布。
さらに、自動車好きの方には冷温ユニットのボイコムの説明をさせて頂きました。
お子様には今回も諏訪姫ハチロクのプラスチックキットを無料配布。
多くの方に喜んで頂きました。
この日は多少の雲があったのも影響し、高原らしく爽やかな風が吹いて過ごしやすい一日。
のんびりと物販を見たり、飲食を楽しんだりと家族連れの方も多く
街全体でこのイベントを楽しいものにしようと努力しているのが伝わってくるような、素敵な雰囲気でした。
さて、少し余裕ができてのんびりしていると時間は過ぎて18時。
ようやくマシンが帰ってきました。
上位のチームの実力はさすがと言ったところでPLUM RACINGの順位はこの時点でクラス総合3位。
トップとはS11までを終え約1分の差と大きくはなされてしまいました。
ですが、SS9では2位を獲得し、このクラスのレースに絡む存在へと少しずつ成長している事を感じる結果となりました。
帰って来た車に十分の整備をするとこの日の作業はすべて終了。
明日に期待しながら宿へと戻ります。
二日目
会場入りしたのは朝7時。
この日は太陽が燦々としていて、この後暑くなる事を想像させるような晴れ。
物販のテントを準備してサービスへとご挨拶。
元気そうな選手の姿に期待感も感じつつ、スタートへと移動です。
この日の最初のステージはSS12、13のグラベルのショートコース。
元々95%ターマックのステージのため、車もターマック用にセッティングされている中、難しいコースです。
そして、10時過ぎ、サービステントに連絡が・・・
SS12のゴール付近でコースの端に乗り上げ、一時身動きが取れない状況に。
その後、コドライバーの渡邉選手がオフィシャルへと走り
オフィシャルの方の手を借りて無事コースへと復帰したとの報告がありました。
このアクシデントでPLUM RACINGは30秒のペナルティを科せられ、厳しい状況となりました。
この状況の中、車のダメージは少なく、監督は走行の継続は可能と判断。
諏訪姫ハチロクはSS13へと競技を続行していきました。
さて、波乱は続き、11時頃には突然猛烈な雨が会場を包み込み、サービステントは一面水浸しに・・・!
競技中の諏訪姫ハチロクもこの豪雨に教われた模様・・・
濡れてはいけないものをまとめ、周りを広く空け、車が帰ってくる時間までになんとか整備が出来るように水をかき出します。
傾斜の関係で水はどんどんとPLUM RACINGのテントに集まってくるのでたまってくる雨水と1時間程格闘した後、
オサムファクトリー様の場所をお借りして整備を行うように変更。
無事14時頃帰って来た諏訪姫ハチロクを向かえる事が出来ました。
さて、マシンはSS12で破損した箇所の確認と修理をスタート。
ごっそり外れてしまったバンパー裏のカバーを交換し、
フォグランプの部品の破損を修理。落ちてこないように補修を行い、
車全体のダメージも下回りを中心に入念にチェックします。
幸い大事には至っておらず、時間内にマシンの修理も無事に終わりました。
これで競技中にサービスに戻ってくる事はありません。
最後はドライバーの二人にハチロクとチームの明暗を託しSS16、17へと車を走らせます。
SS17はギャラリーステージで行われる派手なフィナーレ!
スタッフも撮影場所に向かいます。
そして、最後のSS17。
飛び出した諏訪姫ハチロクはヘアピンで突っ込みすぎて若干のタイムロスはあったものの無事ミスコースやスピンもなくゴール。
今回の総合順位はクラス3位と言う結果で終わりました!
嬬恋の美味しいキャベツ!頂きました!
そして、祝勝のシャンパンファイト!
今回もご協力を頂きました
諏訪姫ハチロクスポンサーの皆様
オートバックスラリーチームのサービスの皆様
オサムファクトリーの皆様
大会運営のスタッフの皆様
会場に応援に来てくださったファンの皆様
初めて諏訪姫ハチロクを知ってくださった皆様
本当にありがとうございました。
次戦は8月29日~31日の京都、丹後半島ラリー。
今回の経験をもとに更なる良い結果を目指して頑張って参ります。
また、長野県諏訪市のチームとして、
全国の皆様にもっと長野県諏訪市を知って頂けるよう、
こちらも活動を続けて参ります。
最後に両選手からのコメントをどうぞ!
ドライバー戸塚選手のコメント
初全日本ラリー!!
応援していただいた皆様。サポートしていただいた皆様。本当に本当にありがとうございました!!
やはりラリーはドライバー、コ・ドライバーだけでは走れません。
皆様の力あって初めて成立するということを改めて実感しました。
J SPORTSレポーターの栗田さんに取材を受けた時、
こんなにスポンサーさんが居るチームはありませんと驚いていました。
何度も来たことのある地での開催、オフィシャル、エントラントも知っている顔が!!
えっとこれは全日本ですよね?
ある意味リラックス出来たデビュー戦でした。
レッキの時もハルちゃんがキャベツの匂いがする~と言っていました。
変化に富んだコース設定
今回は全日本の中でもかなりのハイスピードなSSだったそうです。
トップカテゴリーのクラスは平均時速が140km/hともなるコース、最高速度は200km/h
諏訪姫PLUMレーシングYH86もスピードメーターは200km/hを指して いました。
それから3次元のトリッキーなコース。
ラリーではオーバークレストと言いますが(先の見えない登り下りがある道)
コ・ドライバーのハルちゃんの読み上げるノートを頼りに全開で突っ込ん行きます。
峠道は先の見えないカーブばかりなのでコ・ドライバーの読み上げるノートが頼りです。
ノートには道路の道幅、カーブの曲がり具合、路面の状況、
ストレートの距離などなど色々な情報を明記しています。
それをタイミング良く読み上げるハルちゃん流石でした。
そしてモータースポーツ発祥の地 浅間サーキットでのダート。
車は舗装仕様なので通常のラジアルタイヤでの走行でした。
勢いあまってゴール後に土手に乗り上げてしまいましたが
サービスで(整備する時間 で)オサムファクトリー&オートバックスの
メカニックさんの迅速な対応できっちり直してもらいました。
オサムファクトリー様、オートバックス様、
ありがとうございました。
まだまだ実力としては車もチームもドライバーも未熟ですが、
一歩一歩階段を上がって行きたいと思います。
そして応援してくださった皆様とテッペンに上がれるように頑張りますので応援よろしくお願いします!!
是非サービステントに遊びに来てください!!
応援ありがとうございました。
次戦京都へ向けて頑張るぞ~!!
コドライバー渡邉選手のコメント
SS17本走り切り、セレモニアルフィニッシュを迎えることができて、本当に嬉しかったです。
応援ありがとうございました!
金曜日のレッキからキャベツ尽くしのラリーでした。
リエゾンはキャベツ畑、あたりはキャベツの香り、レッキのご褒美にも、フィニッシュのご褒美にもキャベツいただいて^ ^
パノラマと大前須坂はハイスピードのステージで、後から戸塚さんに聞いたらパノラマでは時速200km以上でていたそうです!
空に向かって走る、のぼりのロングコーナー、すごく気持ちよかったです。
三原門貝のレッキをした時オフィシャルの方から「途中フォークリフトがとまってます」との情報提供。
橋やラジオポイント、旗や葉っぱ、いろんな目印をノートに残しますが、
フォークリフトは初めてで、すごく愛着のあるノートができました。
「右3ショート キンクス200 フォーク!!!」お気に入りです(笑)
ラリー、すごく楽しくて、気持ちよかったです。でもやっぱり勝ちたい!!!
遠くから駆けつけてくださった方、リエゾンで手を振ってくださった方、
応援してくださった皆さんに、可愛いだけじゃない、速くてかっこいい諏訪姫86の姿を見ていただけるよう、次戦に向けて頑張ります!