2014.9.9
全日本ラリー選手権 第6戦
第50回大阪電通大チャリティラリー
丹後半島ラリー2014 イベントレポート
8月29日(金)~31日(日)に開催された全日本ラリー選手権 第6戦
第50回大阪電通大チャリティラリー丹後半島ラリー2014
PLUM RACING TEAM 3戦目となる、京都府京丹後市で開催されたレースをレポート致します。
≪コース概要≫
路面 ターマック
総走行距離 435km
SS総距離 102km
SS数 21本
ゼッケンNo.34
諏訪姫PLUMレーシングYH86
8/29 セレモニアルスタート
天気:曇り~晴れ 気温:28℃
今回の諏訪姫86は、前回よりも軽量化し、ほぼ元重量(1,190kg)に。バランスがよくなりました。
また、PLUM RACING開発中商品「BOECOM」は、暑いと言われるこの丹後半島ラリーにあわせ、
今回2機並べて設置し、リエゾン(SSコース以外)時に冷却パッドの温度測定と、車内温度測定を行い、データを収集していきます。
良い効果が得られると期待していました。
レッキ(試走)を終了した諏訪姫86は、セレモニアルスタート会場「京丹後市役所」へ向かいます。
会場には、多くの来場者が集まっていました。
綺麗な夕焼けをバックに、諏訪姫86も元気よくスタート!!
来場者の方々に「諏訪姫&PLUMRACINGステッカー」をドライバー、コ・ドライバーからプレゼント!
皆様に喜んで頂けました!
8/30 DAY1
天気:曇り~時々雨 気温:28℃
宿舎を朝5:00に出発し、サービスへ向かいます。
諏訪姫86は、6:30スタート致しました。
今回のコースは、SS総本数 21本と多く、同じSSを最大4本(リバース入れて5本)走行するコースもあります。
1日目は、SS13本。ギャラリーステージが無かった為、物販は2日目のみとなりました。
サービス会場では、BOECOMを展示し、会場に来たラリー関係者や一般のお客様にご紹介致しました。
SSスタート直後からパラパラと雨が降り始め、だんだん霧が濃くなっていきました。
SS4 太鼓山B線2では、目の前が見えないくらいの濃霧に包まれました。
この時の状況を、渡邉選手から伺うと、
『目視では前が見えないので、ノートを信じるのみ。
コーナーを体で感じ、必死で目を凝らし情報を集めながら、絶対にロストしないように走り切りました。
ロストしなくて良かったー!』と話してくれました。
この状況下で、SS4のタイムはクラスベスト 4分24秒4でした!
戸塚選手、渡邉選手の信頼関係がベストタイムへとつながったように思います。
11:00 SS6を終えて、最初のサービスIN。
なんとSS5までクラス総合1位をキープ!
SS6で、トップと約0.4秒差で2位となってしまいましたが、まだまだ勝機はあります!!
点検を行い、セクション2へ出発!
チームスタッフは見送った後、この接戦に居てもたってもいられず、応援の出来る場所を探しサービスを飛び出しました。
先回りして、丹後半島海沿いの下り坂で諏訪姫86を見つけ、応援の手を振ります!
戸塚選手、渡邉選手は、遠くから私たちを見つけ元気よく手を振り返してくれました。
14:50 SS9を終えて、2回目のサービス。
SS9現在、クラス総合2位!
トップとは9秒差となっています。
フロントタイヤを2本交換しました。
さぁ、1日目最後のセクションに出発です!
チームオーナーである弊社社長 山口も、優勝への願いを込めて、多くのスポンサー様の想いを積んだ「諏訪姫86」を丹念に磨きます。
18:20 1日目全てのSSを終了し、サービスへ戻ってきました。
1日目を終了し、現在クラス総合2位。トップとのタイム差は約22秒…
明日はなんとかタイム差を縮めたいところです。
最終点検を行い、明日に備えます。
8/31 DAY2
天気:晴れ 気温:28℃
2日目は、「あじわいの郷」にてギャラリーステージが開催され、そこで物販を行いました。
諏訪姫グッズとスポンサー様からお預かりしていた地元長野県の商品やパンフレットを並べ、県外の方々へ長野県諏訪市をアピールしてきました。
こちらでも「BOECOM」を展示し、来場者様にも実際に手に触れて冷却効果を感じて頂きました。
ギャラリーステージでは、多くのお客様が観戦に来ていました。
観客とスタッフが固唾を飲んで見守る中の、“SS17”560mコース 1本目。
なんとここのカーブで、滑ってしまいスピン!!
プラスチックのバンパードラムに右リアフェンダーがあたり、少し凹んでしまいました…
(諏訪姫の扇を持った右手あたり)
このスピンが響き、SS17終了でトップとのタイム差約43秒と差を広げてしまいました。
初戦の唐津、前回の群馬、そして今回の京都と、ギャラリーステージは、多くの人に見られる独特の雰囲気にのまれて緊張してしまうのか、毎回凹んでしまうようです。。
(この後、オーナー山口も凹みました…)
10:30 サービスに戻ってくると最後のマシン調整。
(↑凹んでいるのはこのゼッケンの下あたり)
タイヤの空気圧チェックを行い、いざ最終セクションへ。
最後のSS。ギャラステ2本目は、オーナー、監督を始め、チームスタッフみんなで無事完走出来ることを祈りました。
無事完走!
しかもクラス ベストタイムでした!
総合順位はトップの竹内選手と26秒差で、
JN-4クラス 2位!!
準優勝することが出来ました!
表彰式では、盾とお米を頂きました!
こちらの盾は、今年の盾と一緒にPLUM LIVE SHOP秋葉原店にて展示しております!
開発中のBOECOMは、渡邉選手から「冷却速度は格段に上がり、1分前後で保冷剤を背負っているような感覚になった」 とコメントを頂きました。
2機付けることで、冷却能力が約2倍に上がります。
この2日間で、車内温度は最高33.4℃を記録していました。
今回のように湿度が高く蒸し暑い車内での使用は、集中力アップに繋がり、熱中症対策の効果が得られ、実証することが出来ました。
今回もご協力を頂きました、
諏訪姫ハチロクスポンサーの皆様、
オートバックスラリーチームのサービスの皆様、
オサムファクトリーの皆様、
大会運営のスタッフの皆様、
会場に応援に来てくださったファンの皆様、
そして今回、車のメンテをお願いし参加して頂いた中谷様。
3日間 本当にありがとうございました。
次戦は10月17日~19日の岐阜県高山 ハイランドマスターズ2014です。
今回の経験をもとに次戦も優勝を目指し、選手を始めチームスタッフ一同、頑張って参ります。
最後に両選手からのコメントをどうぞ!
ドライバー戸塚和幸選手のコメント
丹後半島!!
木曜日の夕方、仕事が終わって諏訪へ着いたのが20:30積載車に諏訪姫86を載せていざ京都へ
積載車の運転は私、そして助手席にハルちゃん・・・・・・ラリーと一緒じゃん(笑)
道中はしゃべりまくりであっという間にサービス会場へ到着しました。
レッキは順調にこなし車検も無事にパス
セレモニアルスタートでは子供連れの方が多くプラムレーシングチームのステッカーを配れました。
そして翌日本番
緊張のSS1、モントレーから車のセットアップを変更し感触 も良かったのですが、挙動がアンダー(曲がらない)、
アクセルを踏めばオーバー(後輪がスライドしてしまう)でしたがクラスベストを奪取!!
午前は負けない走りをしていました。しかしその分タイヤの消耗が激しく2日目も考えてセーブする方向に。
午後のサービスでセッティングを変えて良い方向に。
2日目もあれこれ考えセッティングを試みるも差が詰まらない。
山の天気も目まぐるしく変わり、スタートは晴れていて頂上は土砂降り、霧も出たりでこれぞ山の天気は変わりやすいを体験。
コースも2車線の道からいきなり1車線の道になったり、モントレーとは違った楽しくも攻略が難しいコースでした。
リエゾンも海岸沿いを走るコースになっていて気持ちよかったです。
今回も課題が見えてきました。しかし確実に進化しているのは実感しました。
3日間を通して感じたことはプラムレーシングチームはまだチームとしても何が必要か手探りな状態ながらもチームワークは最高なチームです。
やはりラリーは一人では出来ません。
色々な方々の想いを背負って走っていることを実感しました。
今回で私の担当は終わりました。走るチャンスをくださったチーム、スポンサー様に感謝致します。
ありがとうございました。
ラリーを通して出会った皆様、沿道で応援してくださった皆様。
リエゾンの待機中お話をしてくださった親子の方、本当に楽しかったです。
そしてプラムレーシングチーム、ハルちゃんお疲れ様でした。
次戦は山岸君です。どんな走りをするか楽しみです。
皆様応援のほど宜しくお願い致します。
コ・ドライバー 渡邉晴子選手のコメント
応援ありがとうございました!
初めてのクラス準優勝、クラスベストも5本、諏訪姫ハチロク、ぐんぐん成長しています!
丹後半島ラリーではリエゾンはもちろん、SS中にも海が見えます。
「海なし県」長野からやってきた諏訪姫ハチロクは、海が見えるとテンションが急上昇。
リエゾンで海沿いに出ると2人して「海!」「青い!」。レッキ中もSTOP後に、「海見えたね!でも見てられないね!」と気になってしょうがない私たち。
モントレーのキャベツ畑に続き、絶好のロケーションでした!
セレモニアルスタートやサービスパーク、リエゾンにも、たくさんの方が応援にかけつけてくださいました。
可愛い諏訪姫ハチロクはやっぱり人気者。ちびっこラリーファンが多いのも印象的でした。
未来のラリーストたちに、シート座ってみる?と聞くとニコニコ。
ヘルメット重たいけど、触ってみる?と聞くと、かぶる気満々!将来が楽しみです。
丹後半島の天気はすごく変わりやすくて、はらはらドキドキ。
SS中、天気の境がわかるくらい急に雨が降ってきたり、いきなり止んだり、もくもくと霧がでてきて途中で視界が全然なくなってしまったり。
そんな時もドラは意外と動じないんです。どちらかというと、私の方がプレッシャーで緊張してしまいます。
だって当然ですが、前が見えなくても私が伝えたとおりに進むんです!恐るべし、ドラ・コドラの信頼関係。
思い返せば初戦唐津から、モントレー、今大会SS17「あじわいの郷」においても、ギャラステで「コツン」・・・。
ギャラステ2本目SS21前にはチームのみんなから「ギャラステは確実に!!」「ギャラステは確実に (^o^)/」「ギャラステは確実に。」と続々とメッセージが。
車内でも、「クレバーに行こう!」「落ち着いて行こう!」とお互い確認してスタートしました。
STOPへ到達し、「よし!手堅く走り切った!」と思ったら、なんとクラスベスト!
この調子で次戦も華麗に走り切ります!
次戦ハイランドマスターズはお隣り、岐阜県での開催です。飛騨高山は私の故郷でもあります。
美味しいものもたくさんあるので、ぜひ皆さん遊びに来てください。
ドライバーは山岸選手がつとめます。戸塚選手から交代、2人でなにやら作戦会議している様子をみると、すごく楽しみです。
伸び盛り、成長期の諏訪姫ハチロク、私も負けないように次戦に向けて要修行、がんばります!