2014.10.25
全日本ラリー選手権 第8戦
ハイランドマスターズ2014 イベントレポート
10月17日(金)~19日(日)に開催された全日本ラリー選手権 第8戦
ハイランドマスターズ2014
PLUM RACING TEAM 4戦目となる、岐阜県高山市で開催されたレースをレポート致します。
≪コース概要≫
路面 ターマック
総走行距離 361.99km
SS総距離 69.82km
SS数 10本
ゼッケンNo.41
諏訪姫PLUMレーシングYH86
10/18(土)DAY1
今回はコ・ドライバー渡邉選手の地元、高山での開催です。
先日噴火した御嶽山をバックに、快晴のもと気合いが入ります。
1日目早朝、スタッフが会場であるモンデウス飛騨位山スキー場に着き、車を降りると身を切るような寒さにビックリ!
天気は快晴でしたが、朝の気温は3℃とかなり冷え込んでいました。
レッキ・車検の為、前日から来ていた監督・ドライバーたちと合流し、スタートを待ちます。
渡邉選手の地元ということで、副市長の突然の表敬訪問もありました。
ここ高山市出身の選手は、40年ぶりの出場だったようです!
多くの期待を背負い、“頑張ります。”と、渡邉選手。
10:40 DAY1 スタート
雲ひとつない晴天のなか、諏訪姫86いよいよスタートです。
山岸選手、久しぶりのレースで感覚を取り戻せるのか、ちょっと不安です。
しかし、“きっとこの二人なら!!”と、期待を込めて送りだします。
そしてSS1通過した頃、小泉監督の携帯電話が“ピリリリ”。サービスの一同顔を見合せます。
なんと、のり面に突っ込んだとの連絡が・・・。
幸いにも、自力で復帰してコースに戻ったとのこと。ひとまず胸を撫で下ろしました。
SS2を終了し、サービスに戻った86に一同駆けよります。
SS1での遅れを取り戻そうとSS2ではクラス3番手の好タイムで走れてはいましたが・・・。
状況を確認して、急いで対策を練ります。
サービスでの時間は、わずか20分。車が入って来ると、急いでできる限りの修理にとりかかります。
アンダーカバー、インナーフェンダーの破損、リアタイヤの裂傷・・・。
限られた時間内で、果たして直し切れるのか・・・
先日の大型台風通過の影響のため、路面は泥跡・枯れ葉、苔などあまり良くないようでした。
スタッフは、懸命の処置を施しドライバーを元気づけ、時間内に送りだします。
一方、物販・ギャラリーステージ会場では、諏訪物産展を弊社女性スタッフが担当。
2日間にわたって大変多くのお客様にお見えいただき、諏訪の品々にご好評いただきました。
そして、ギャラリーステージでは目の前で快走は見せるものの、この時点では何も知らないスタッフ達は、やはりSS1のタイム速報の遅れが気になります。
何かトラブルがあったのか・・・
SS3・4と、クラス3位のチームにタイムでは肉薄する激走を見せ、なんとか食らいつきます。
しかし、ドライバーの山岸選手としては、納得がいかない様子。
車とのフィーリングが微妙に合わない、加えてリアの異音が気になる・・・
サービスに戻るや否や、スタッフとの入念な打ち合わせ。
ドライバーのフィーリングに合うよう時間内にリアタイヤのブレを調整し送り出します。
この時点で17:00前、辺りは薄暗くなりはじめ、サービスも夜のレースに備えます。
本日、残り2ステージ・・・夜間走行の無事を祈ります。
物販会場の女性スタッフ達も、店じまいするとすぐにリエゾンで応援できる場所へ。
19:30 DAY1 フィニッシュ。
無事本日のステージが終わり戻ってきました。
この季節寒暖の差が激しいようで、この日もドライバー達は弊社開発中商品「BOECOM」を、
昼間はCOOL朝夕はHOT仕様にして活用していたようです。
しかしながら、設置位置の理由で使い勝手が悪く頻繁に作動はさせられなかった模様。
まだ、改良の余地がありそうです。
この日は、トラブルに見舞われましたがクラス3位と9秒遅れの4位でフィニッシュ。
まだまだ、チャンスはあります。
サービスでは、凍える山の寒さの中、スタッフが明日の走行に備え懸命のセッティングが始まります。
時間は45分間。
今の状況を打開するため、ドライブシャフトの交換という大きな選択をしました。
明日の上位進出を信じ正確、且つ迅速なセッティングを行います。
10/19(日)DAY2
夜が明け2日目。晴天。気温も6℃と、前日よりやや暖かい朝を迎えました。
7:00 DAY2 スタート。
我らが諏訪姫86も7:50、晴れ渡る青空をバックにスタートです。
期待を寄せた2日目でしたが、SS7・8と前車に区間6秒差・3秒差と徐々に引き離される結果に。
9:50、2本走り終えた86をサービスに迎え、この日最後のタイヤ交換・調整を終えます。
最後にドライバーと入念に打合せ、“頑張れ、いってらっしゃい”と送り出します。
そしてここから、山岸選手・渡邊選手の実力が発揮されるのです。
続く最後の、SS9・10では区間クラス2位、クラス3位と苦しみながらも怒涛の走りで好タイムを連発!!
最後までギャラリーを盛り上げ、無事走破しました。
トータル結果は、JN-4クラス 4位。
惜しくも表彰台には手が届きませんでしたが、最後までレースを盛り上げてくれました。
今回もご協力を頂きました、諏訪姫ハチロクスポンサーの皆様、
オートバックスラリーチームのサービスの皆様、
オサムファクトリーの皆様、
大会運営のスタッフの皆様、
そして、会場に応援に来てくださったファンの皆様、
3日間 本当にありがとうございました。
次戦はいよいよ最終戦!
10月31日~11月2日の愛知県新城市 新城ラリー2014です。
否が応でも、ドライバー/コ・ドライバー・スタッフ全員気合いが入ります。
ぜひ、チーム一丸になって、いい結果を残せるよう努力します!
最後に両選手からのコメントをどうぞ!
ドライバー山岸健選手のコメント
今回、岐阜県高山市で行われた、ハイランドマスターズは、私にとっては今シーズン2戦目の大会でした。
初戦の唐津から半年近くも間が空いてしまい、久しぶりの大会ということで少し緊張気味でした。
大会には多くの方が応援に来ていただき、会場だけでなく移動区間(リエゾン)でも、待ち構えて手を振ってくれた方々がいたりと、とても嬉しかったです。
ラリーの方は、始まってすぐのSS1でコースアウト、SS2では車にダメージを与えてしまうというトラブルがあり、ドライバーとして、かなりヘコんでました。
しかし、サービスへ戻ると、メカニック、監督、助監督が総出で、作業にあたってくれ、限られた時間内にドライブシャフト交換や、整備作業を完璧にこなしてくれたことが、非常に励みになりました。
結果の方は、4位と表彰台を逃してしまい残念な結果でしたが、今回の大会で多くの課題を見つけることができました。
次の新城までは、あまり時間がありませんが、できる限りのことを行い、少しでもいい成績を残せるよう頑張ります!
今年は残すところあと1戦ですが、応援よろしくお願いします。
コ・ドライバー 渡邉晴子選手のコメント
ハイランドマスターズ、応援ありがとうございました!
高山は朝夕は冷え込んで、姫が凍ってしまうくらいの寒さでした。
そんな中、たくさんの方に応援に駆けつけていただいて、パワーをいただきました^ ^
私は高山で育ち、学生時代は長野ですごしたので、故郷高山を、第二の故郷長野から来た諏訪姫と走れて、すごく嬉しかったです。
可愛い諏訪姫のおかげで地元の方にも大人気。
遠くから遊びに来てくださった方もいらっしゃいました。
諏訪姫に会いに、諏訪にも遊びに来て欲しいなぁ。
今回のSSは、今まで走った道で、いちばん怖かったです。
レキで初めて走ったときは驚きました。台風の影響もあり、道の上は葉っぱでいっぱい。
大きな石も転がっているし、ギャップもたくさんあるし、狭いし、雨で水出てるし・・・(*_*)
ノートにはしっかり、葉っぱ!(はっぱコーション)、スリッピー、ギャップを書き込んで、ドライバーから「リピート・強調お願い!」との指示のもと、力が入りました。
葉っぱは前の車がしっかり掃除してくれたので、ほとんどなくなってましたが^ ^
それでも走るたびに出てくる石、スピードがのってくると酷くなるギャップ、内心ビクビクでした。
SS1でスリップした後は、ドラに「大丈夫!落ち着いて!」と声をかけながら、膝も声も震えて、たぶん私の方が必死でした。
そんな時も動じない素振りを、それがナビの意地なんです。(ばればれ?)
次戦は新城ラリーです。生でラリーを観たことがないという人も、ぜひ遊びに来てください。
イベントも盛りだくさん、すごく楽しめると思います。
私も新城ラリーがきっかけで、ラリーに夢中になった一人だったりします。
新城ラリーは今年の最終戦でもあります。今年一番の笑顔で終わりたいです。
表彰台で輝く姫の姿を見ていただけるように頑張ります!応援よろしくお願いします!